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別府温泉郷
大分県別府市の別府温泉郷は、源泉数2,831・総湧出量は毎分101,856リットル(令和7年3月末、別府市調べ)という国内屈指の規模の温泉地。療養泉10分類のうち7種類の泉質が湧き、浜脇・別府・観海寺・堀田・明礬・鉄輪・柴石・亀川の「別府八湯」ごとに異なる湯を楽しめます。竹瓦温泉の砂湯、鉄輪の湯けむりと地獄蒸し、明礬の湯の花小屋が名物で、海地獄・血の池地獄・龍巻地獄・白池地獄は国の名勝に指定されています。

天ヶ瀬温泉
大分県日田市の玖珠川沿いに湧く天ヶ瀬温泉。江戸時代から筑後川上流の湯治場として栄えた古湯で、玖珠川の両岸に木造旅館が並び、温泉街には共同浴場が点在します。河原にそのまま設けられた露天の川湯が名物で、川面と同じ高さで湯に浸かれます。泉質は単純温泉で刺激が穏やか。日田盆地は天領として栄えた町で、豆田町の古い町並みや小鹿田焼の里と組み合わせて周遊できます。JR久大本線・天ヶ瀬駅から徒歩約10分と鉄道アクセスも良好です。

日出温泉
大分県速見郡日出町の日出温泉は、豊後湾に面した日出城(陣屋)跡の城下町エリアに湧く海辺の温泉地。朝日とともに名付けられた『日出(ひじ)』の地名は日本で唯一、太平洋に昇る朝日を拝める『御日(おうひ)神社』があり、日の出をテーマにした温泉地として全国的にも珍しい存在。江戸時代には日出藩の城下町として栄え、古い街並みや商店が今も残ります。泉質はナトリウム-塩化物泉で保温・保湿効果に優れた海の温泉。JR日出駅からも近く、ハーモニーランドや大分マリーンパレス水族館『うみたまご』へのアクセスも良好です。

日田温泉
大分県日田市の日田温泉は、筑後川・花月川・有田川の合流地点に湧く天領日田の温泉。江戸時代には天領として代官所が置かれ、酒蔵・豆田町・古い町並みが残る『九州の小京都』と呼ばれます。日田温泉はこれらの歴史地区から近く、湯巡りや天領グルメを気軽に楽しめます。泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で神経痛・筋肉痛・冷え性に効能。周辺の天ヶ瀬温泉・天瀬温泉郷とセットで巡るのも良く、JR日田駅や大分自動車道・日田ICからのアクセスも至便で観光拠点に最適です。

明礬温泉(別府温泉郷)
大分県別府市の明礬温泉は別府八湯のひとつで、鶴見岳の斜面に開けた高台に湯けむりを上げる温泉地です。わら葺きの湯の花小屋が数十棟並び、噴気と青粘土から入浴剤の湯の花を採る製法は2006年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。別府八湯温泉道は明礬エリアの泉質として硫黄泉・酸性泉・単純温泉・含鉄泉を挙げており、青みを帯びた乳白色の湯が名物です。別府ICから車で約6分、JR別府駅西口からは路線バスで結ばれ、高台の露天からは別府湾と市街を見下ろせます。

湯平温泉
湯平温泉は大分県由布市湯布院町、花合野川沿いの谷あいに開けた温泉地です。温泉街の坂道には江戸時代の享保年間に築かれたと伝わる石畳が約500mにわたって続き、両側に木造の宿が並ぶ町並みが残ります。徳川時代から胃腸の名湯と伝えられ、国民保養温泉地にも指定されています。日本温泉協会の温泉地情報では塩化物泉に分類され、きりきずや末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症などに効くとされます。由布院とは違う静かな湯治場の空気が持ち味です。

由布院温泉(湯布院)
大分県由布市の由布岳(標高1,583m)山麓に広がる盆地状の由布院温泉は、全国的にも人気の高い九州を代表する温泉地。由布院盆地を一望する金鱗湖の朝霧が幻想的で、湯の坪街道沿いに旅館・美術館・ショップが並びます。泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)、pH9.1で肌がツルツルになる『美肌の湯』として知られ、由布院温泉郷を構成する塚原高原・湯平温泉・庄内・挾間エリアには男池湧水群・龍昇の滝など自然散策も満載。JR由布院駅から温泉街まで徒歩25分、別府からJRで約15分の好アクセスです。

筋湯温泉
大分県玖珠郡九重町、九重連山のふところの標高約1,000mに湧く温泉地。大分県公式観光サイトによれば共同浴場「うたせ大浴場」では18本のうたせ湯が約3mの高さから落ち、肩や腰に湯を当てる湯治の作法が続く。泉質は単純温泉で、自律神経不安定症・不眠症のほか筋肉や関節の慢性的な痛みへの適応がある。薬師湯や露天岩ん湯などの共同浴場が温泉街に点在し、九重連山の登山やタデ原湿原の散策と組み合わせて訪れる人が多い。

観海寺温泉(別府温泉郷)
別府八湯の一つ、観海寺温泉。海抜約200mの高台に位置し、別府湾と別府市街の夜景を一望できる別府八湯随一の眺望を誇ります。開湯は養老2年(718年)、仁聞菩薩による伝説が残る古湯。単純温泉・含重曹食塩泉で、別府八湯で最もクリアな泉質とされ、飲用も可能。神経痛・リウマチ・関節痛・筋肉痛・冷え性・疲労回復に効能。別府八湯全体の源泉数は約2,800。コバルトブルーの温泉「いちのいで会館」も有名。

鉄輪温泉(別府温泉郷)
大分県別府市の鉄輪温泉は別府八湯の一つ。別府の地熱が最も活発なエリアで、至る所から湯煙が立ち上り、独特の地獄蒸し文化が栄えます。江戸時代には岡藩主中川久清の別荘地として知られ、『豊後国志』にも名湯として記載。泉質は塩化物泉・硫酸塩泉で、蒸し湯や砂湯などバリエーション豊かな入浴法を楽しめます。鉄輪・亀川エリアに100軒以上の旅館と蒸し湯『地獄蒸し工房 鉄輪』が点在し、海地獄・血の池地獄・龍巻地獄など7つの地獄めぐり巡りの拠点となっています。

長湯温泉
長湯温泉は大分県竹田市直入町、芹川沿いに湯宿が点在する炭酸泉の温泉地です。日本有数の炭酸ガス含有量を持つ湯として知られ、飲泉の文化が根づいています。約10軒の宿と10軒以上の立ち寄り湯があり、遊離炭酸1400ppmの湯を持つラムネ温泉館、療養文化館の御前湯、川の中に据えられた露天のガニ湯などが並びます。泉質は二酸化炭素泉と炭酸水素塩泉。ぬるめの湯にゆっくり浸かる入り方が土地に合っており、湯治の考え方が受け継がれています。
